仏事について

仏事とはご縁のある方の命終を通して私たちの生が当たり前ではないと気付くためにあります。
その行為にある合掌,念仏とはいつでもどこでも、時間場所を問わずその方を思い偲ぶ想いが形となって表れたものです
人は失ってから気付く生き物であります。その気付きを縁として、日常の些細な幸せを噛み締める機会をいただき、自分の人生の一部として、亡き人と共に生きていくことです。
姿形は見えなくなっても、その方から受け継いだ教えや想いは永遠です。
定期的に思い出す機会をつくることによってその方との縁を偲び、自分の人生を改めて省みるきっかけをつくります。
今を生きているご縁というものも先達の支えがあって今の私たちが在ります。
非常にシンプルでありながら本質的なことであり、かえって現代では非常に難しいことでもあります。
亡き人を通して、心の豊かさを問い直す機会をいただくことが仏事の本質です。

 

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