勧帰寺について
真宗六ヶ寺の一つである勧帰寺は、本願寺第5代目綽如上人の玄孫である蓮教によって創建されました。その始まりは、約550年前に遡ります。
当寺院は、永い歴史の中様々な物語を背景に、今日まで親鸞聖人の教えを紡いでまいりました。
石山合戦で織田信長と戦った「能美四講」に報いるために贈られた、親鸞聖人と顕如上人の影像軸「群中御影」(小松市指定文化財)が保持されております。
また、寺紋である梅鉢は加賀百万石の立役者である前田利常との深い繋がりも有しており、14代の室は菅原氏の権大納言高辻胤長の娘徳静院でありました。前田家との繋がりは入嫁にあたって大いに影響があったとされています。
このような豊かな歴史と文化財を背景に親鸞聖人の教えを受け継いでこられたのは、偏にご門徒様方のおかげであります。
厚い信仰と熱心な想いによって紡がれてきたこの継承は私たちの誇りであり、深い感謝の念に包まれています。
そして、勧帰寺はこれまで紡がれた皆様の想いをこれから先も脈々と永く伝え続けてまいります。